【有料版】vol.131 降矢英成 -33-「『エネルギー医学の原理 その科学的根拠』解説 ~その3」(2017/9月)
■33.『エネルギー医学の原理 その科学的根拠』解説
~その3 生体の「電気回路」
さて、前回は「エネルギー医学のパイオニア」とも称されるハロルド・サクストン・バー博士の業績をご紹介しましたが、バーはガンなどの病気になると、「細胞に電気的な変化がおこる」ことを報告し、この領域の研究の緒を開いたわけです。
この「細胞の電気的な変化」ということが、通常の解剖生理学に慣れている私たちにはピンとこないことが問題なのではないでしょうか。
つまり、ホルモンとか神経伝達物質など、いわゆる「”物質”が細胞の変化を起こす」という認識が強いわけですね。
ですので、私たちの体、細胞という有機的なものが、金属のような無機物にピタッとくる「電気」による作用が起こっているという感覚がなじみにくいのだといえます。
しかし、オシュマン博士は、この圧倒的な逆風の中で、その知見から、「生体のどの場所に電気が流れているのか、そして、病態時には電流にどのような変化が起きるのか」という興味深い点について検証をしています。
【「電気生物学」と「電子生物学」】
そして、その基盤として「電気生物学」と「電子生物学」という、あまり聞き慣れない概念を説明しています。
1、 電気生物学
ナトリウム、カリウムなどのイオンの動きに注目する「マクロ」な分野。
通常は、イオンというと「原子」レベルの大きさですので、ミクロのように思えますが、ここでは原子レベルはマクロとなります。
具体的には、細胞膜の内側と外側を、さまざまなイオンが出入りすることによって、「電気」が発生し、細胞膜が一時的に「脱分極」し、その後、また戻る(再分極という)という現象です。
細胞膜の内外をナトリウムやカリウムが出入りする現象のことは、私たちは、「物質の移動」については、いつも注目しているといえますので、ご存知の方が少なくないと思います。
しかし、「同時に」このとき、ナトリウムイオン、カリウムイオンという「+の電荷」が移動しているという現象(つまり電気的現象)も起こっているわけですが、あまり注目されていないのではないでしょうか。
------…(以下略)
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第3週:
降矢 英成(ふるや えいせい)
赤坂溜池クリニック院長。
東京医科大学卒業。日本心身医学会専門医。NPO法人日本ホリスティック医学協会会長。
医学生時代からホリスティック医学に関心をもち、バイブレーショナル・メディスン、フィールド、
生体マトリックス、量子場脳理論などエネルギー医学のメカニズムに関心が強い。
赤坂溜池クリニック
http://www.holisticmedicine.jp/clinic.html
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