【無料版】 vol.26 鷲巣 誠「感情と病気のつながり」(2017/11月配信)
様々な感情が
ヒトの臓器・経絡に影響を及ぼすことは
中医学で過度な七情と病気、
ということで知られている。
それらは、
過剰な喜びは心、
怒りは肝、
思いは脾(消化器)、
悲・憂は肺、
そして恐・驚は腎を傷つける。
現代風に言えば、
様々なストレスが病気の誘因になるので
日々のストレス管理が重要である、
ということであるが、
中医学的な感情と病気という方が
ストレスですべてまとめるより解かりやすい。
過去二回のブログで述べてきたのは
動物の様々な症状が
環境や飼い主との密接な関係にある、
ということを示してきた。
まさにペットは飼い主の鏡として
症状をヒトよりも敏感に現してくる。
ハートマス(HeartMath)では
心臓の心拍変動の解析によって
少年と愛犬の強い繋がりを明らかにしている。
少年が心臓に意識をおいて
愛と感謝の思いで呼吸を始めると、
心拍変動がきれいに同調して
迷走神経優位な心調律に変化する。
すると一緒にいる愛犬の心調律が
少年に同期してくる。
少年が意識的な呼吸を終了すると
心調律が共に元に復帰した。
臨床現場では、
中国や日本では漢方薬によって
過剰な感情に起因する
臓器の異常や症状を治療してきた。
私は従来からエネルギーメディシンを
裏家業で実践してきた(表の顔は獣医外科医)ので、
漢方薬も処方するが、
更に強力な治療方法を模索してきた。
ボディー、マインドそしてスピリット(BMS)という
生命体の構成要因のどこにどの治療が届くのか、
という課題も明らかになってきた。
BMSの構成要因のいずれかに異常が起きても
身体に症状が出てくるが、
感情はマインドレベルであると考えられる。
現代の治療体系は、
エビデンスベースのボディーのみに
注目した医学であるので
人と動物の病気・症状をすべて癒すことができない。