【有料版】vol.76 渡辺 奈津 -19- 「スピリチュアルの罠」（2016/7月）

今回も辛口シリーズ二回目となりますが、ご容赦ください。


私自身、現代医学の医者という立場ではありますが、スピリチュアルなあれこれというのにずっぷりはまって20年以上になります。

流れからいうと、現代医学にての治療、心理学の導入、東洋医学概念による治療の導入・・などいろいろ進めてきて、それだけでは解釈できないようなこと、違ったコンセプト、違った次元の解釈と介入が必要になってきて、アロマセラピー、クリスタルセラピーなどどんどん広がってきて、心理学もよりトランスパーソナルなものへと移行してきまして、結果、それらすべてを統合したホメオパシーというものに出会い、ああ、これなら全部統括抱合しているな、と安心しまして、世に出してもよいのかなと、広めたりする時期が長くありました。

まあ何事もそうなのですが、拡大と収縮を繰り返しております。

私のこういった治療の流れも、拡大に拡大を重ねてその最大値でまた収縮するとなっているようです。

どこからどこまでスピリチュアルなのかという問題はありましょうが、目に見えないものをスピリチュアルと呼ぶのならば、波動だの、ホメオパシーのレメディーには物理学レベルでの存在濃度ではありませんので、あるといえばある、ないといえばないという話になってしまいます。

効果があったというときは「ホメオパシーのレメディーがその方に適合したので、効いたのだ」と言ったり、副作用について尋ねられたら「これは物質ではないので副作用は起こしようがないのだ」などと言ったりすることがあるので、ますます混乱を招いてしまいます。

　ホメオパシー三昧の毎日を送った後、またホメオパシーでは改善されない問題にぶちあがるようになり、今度は収縮してまいります。

 … … …（以下略）

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渡辺 奈津（わたなべ なつ）

医療法人あすなろ会わたなべ皮膚科形成外科 理事長。
併設 ホメオパシークリニック大阪にて 波動医療 を行う。
ヒーリング・心理療法なども含め、世界中の一流の指導者に学ぶ。
２５年の医師としての臨床経験から、「人とは」「生きるとは」「死ぬとは」を掘り下げてきて、
その真実をもっと人々に伝えたいという熱い思いをもつ。
著書に、「クラシカルホメオパシーガイド」など。

クラシカルホメオパシークリニック 医療法人あすなろ会
http://www.homeopathy-clinic.jp/

医療法人あすなろ会わたなべ皮フ科形成外科
http://www.yao-hihu.net/

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