【無料版】 vol.34 鷲巣誠「獣医師からみた統合医療の状況」（2018/1月配信）

ボディー、マインド、そしてスピリットに及んだ様々なストレスから、現象として身体に現れる症状をどのように治療するのか？

現代の医学は、発現した症状に対する対症療法に特化しており、

痛みに対しては鎮痛剤など、様々なレベルの絆創膏を用いた治療で、

症状を引き起こさせた原因には絶対に立ち入らない。

そのような現状に対して、

真摯に患者を治すために統合医療という分野が出来上がってきているが、

本格的に欧米、そして日本で統合医療として実践されている。

また米国では、

医師あるいは統合医療の医師にかかる前段階として、

統合健康（Integrated Health）

という分野が出来上がってきている。

米国における獣医統合医療のグループは、過去30年にわたりAmerican Veterinary Holistic Medical Associationが、

鍼灸、

カイロプラクティス、

薬草、

ホメオパシー、

食事、

サプリメント、

量子医学とエナジーメディシンなど、

動物に対するホリスティックな治療を実践する素晴らしい獣医師グループが形成されている。

症状が重度に発症して医学の助けが必要な場合には統合医療、

そして未病から健康な状態を維持する為には、統合健康に含まれる個々のニーズに合った健康法を実践する。

それらの健康法はマインド（精神）状態が、自分の身体や周囲へ様々な影響を及ぼすことから心身を鍛える実践である。

2012年の米国NIHの調査では、

ヨガ、

カイロプラクティック、

オステオパシー、

瞑想およびマッサージ療法

などがあるが、中でもヨガが非常に盛んになっている。

その他、

鍼灸、

呼吸法、

タイチ、

気功、

ヒーリングタッチ、

催眠療法、

そしてアレキサンダーテクニック、

ロルフィング療法などである。

医学的な治療は、

アーユルヴェーダ、

伝統中医学、

ホメオパシー

そしてナチュロパシー

などである。

我が国の獣医医療では、

鍼灸療法、

食餌（栄養）療法、

伝統中医学・和漢薬、

マッサージ

などが行われている。

ペットの存在がヒトを癒すことは、個々の感覚そして様々な研究で明らかになっている。

犬のお陰で散歩に出るとか、健康管理に欠かせない存在でもある。

ボディー・マインド・スピリットの管理に、動物を含めた枠組みも構築していく必要があるのではないかと思われる。

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鷲巣誠（わしず　まこと）

静岡県静岡市出身、獣医師、Ph.D (University California Davis:1986). 元ザンビア大学獣医学部外科教授、元岐阜大学教授、現アニマルウエルネスセンター(西東京市)
関連学会：比較統合医療学会理事、日本医療・環境オゾン学会理事、American Holistic Veterinary Medical Association会員
専門分野：（表：獣医外科学軟部外科；肝臓外科；現役退官）(裏：獣医伝統医療、エナジーメディシン、音叉療法、オゾン療法、NES＆メタトロン療法、シャーマニックプラクティショナー、クリスタルライト療法開発中)