エネルギー医学の最前線

エネルギーの医学の専門家の目線で、ホリスティックにいのちと暮らしについて綴ります。https://energymedicine-magazine.jimdo.com

【無料版】 vol.56 天外 伺朗「エネルギー医学をめぐる話題 ~科学・非科学・似非科学~」(2018/6月配信)

 

 

エネルギー医学の方法論は、科学的には説明できないことが多く、 「非科学的」として否定する医療者が多い。

 


 一方では逆に、あたかも量子力学などの最新の科学で裏付けられているかのような印象操作をして、素人だましの詐欺的なマーケティング走っている人も多い。こちらは「似非科学」だ。

 


 一般の人からは医療者は科学者に見えているが、量子力学などにしい人は少なく、「似非科学」にはまってしまっている医療者も少なくない。
 

「非科学的」と実効のある医療を否定するのも、逆に 「似非科学」にはまって詐欺的マーケティングをするのも、共に医学の進歩の妨げになっている。

 

 

 エネルギー医学の世界で、バイブル的に読まれている 『バイブレーショナル・メディスン』(R.ガーバー著、日本教文社)や、『フィールド』(L.マクタガート著、インターシフト)も、厳密に評価すると「似非科学に分類される。

 


 後者に関しては、私が朝日新聞の書評委員だった2005年に、これはトンデモ本ではない」という書評を書いてしまった。
これは間違いであり、お詫びと猛反省を『無分別智医療の時代へ』(内外出版)に書いた。

 


 似非科学本がバイブルになるようでは、一般社会の信頼を勝ち取って、広く普及することは望めないだろう。

 

 

 「非科学」も「似非科学」も、科学を絶対視するいまの社会風潮に毒されているように、私には見える。主義主張は真逆だが、その意味では「同じ穴のむじな」だ。


『無分別智医療の時代へ』では、むしろ科学や科学的方法論の 限界について述べた。これは科学を、まるで信仰の対象のように信奉している、ほとんどの人には異論に聞こえるだろう。


だが私は、人類は科学を超越してそろそろ次のステップに進むべき時が来ていると考えている。


科学を絶対視しないで、科学外の可能性を追求することで 新しい医療が発展することは間違いない。しかしながら、科学的検証というしっかりした後ろ盾がなくなるということは、思い込みや迷信、詐欺や壺売りが野放図にのさばる危険性にさらされることを意味する。

 

 


エネルギー医学の健全な発展は、単に新しい医学のプロモートをするだけでなく、そういう危険性にいかに対処するかという智慧にかかっていると考えている。

 

 

 

 

 

 

天外 伺朗(てんげ しろう)

 

本名:土井利忠。工学博士(東北大学)。名誉博士エジンバラ大学)。元ソニー上席常務。1964年、東京工大卒。ソニーに42年間勤務。CD、NEWS(ワークステーション)、AIBO(犬型ロボット)などの開発を主導。天外伺朗ペンネーム)として、医療改革、教育改革、経営改革などに取り組む。ホロトロピック・ネットワーク代表、フロー・インスティテュート代表、天外塾塾長。ホワイト企業大賞企画委員長。著書多数。

ホロトロピック・ネットワーク
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天外塾
http://www.officejk.jp/

 

 

 

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