【有料版】vol.25 神尾 学 -7- 「新時代医学・医療はシンプル志向 」（2015/7月）

前回は、『秘教治療』～エソテリック・ヒーリングに基づき新時代の医療を考えた場合、それはとても教育的な行為となることを述べました。

今回は、エソテリック・ヒーリングにおけるエネルギー伝達の観点から見たとき、新時代の医療は、現在の局所的細分化の方向から、全体的～ホリスティックでシンプルなものへと逆方向に転換していくことが可能であることをお伝えしたいと思います。


これは、現実的な観点から見て、とても重要なことだと思います。
医学的研究が進み、肉体のより細部の現象まで解明されてきて、それを医療現場に活かそうとすると、情報量は膨大に膨れ上がり、コンピューターによる情報管理能力との追いかけっこのようになりますが、そのコンピューターを操る医療関係者の能力を完全に上回って、ギブ・アップという事態になることも十分に予測されます。

それをどうやってシンプルなものに転換できるのか？
それは、アバウトということではなく、今日の西洋医学よりも緻密さや信頼性において劣るものであってはなりません。そして、どんなに素晴らしいものであっても、原理的にあらゆる病気に対処できるものでなければ、現在の西洋医学にとって代わる新時代の医学の原理にはなりません。そうでなければ、西洋医学の専門家たちが、その座を譲ることはありえませんから。


そんな医学・医療が可能なのか？　

そしてそれは、どういったものなのか？


それは、（魂のエネルギーを伝えるメカニズムである脊柱上の）７つのチャクラに焦点を当て、そのバランスをとることにより、すべての病気に対処しうるという考え方に基づく医学・医療です。

その際、１つ１つのチャクラは、肉体における担当領域が決まっており、それらの領域をすべて足し合わせると、全身をくまなくカバーできる、ということが前提になっています。

『秘教治療』に書かれている大半は、その考え方で、本当にすべての病気に対処できるのか、という問題に対する検証に当てられているとも言えます。ここで、それに対して納得のいく説明をすることは無理ですので、次回から順次お伝えする『秘教治療』の具体的内容を通して、徐々にお伝えしていこうと思っています。

しかし、何も説明しないというのも片手落ちのように思いますので、誤解を恐れず、最大限要約したところで語ってみることにしましょう。



まず、秘教で提示されている重要な仮説の１つに、「あらゆる存在は、７つのチャクラを備えることによってこの世に存在するに至り、７つのチャクラが引き上げることによって、死を迎え、この世から姿を消す」ということがあります。
生命の源はこの７つのチャクラにあるとも言え、魂から流れ出る生命エネルギーを７つのチャクラを通して全身にバランスよく分配できたときに、完全に健康な肉体になるよう、私たちは設計されているようなのです。


次の文章（『秘教治療』上Ｐ250・251）には、それらのチャクラ（センター）が、内分泌腺を通して、全身の健康をコントロールしていることが、示されています。

 … … …（以下略）

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神尾 学（かみお まなぶ）

ホリスティックリーディング研究所所長
NPO法人 日本ホリスティック医学協会　理事
東京大学工学部・教育学部、同大学院（体育学・健康教育学専攻）修了
各種身体文化および健康法・代替療法の研究・指導に携わる中で、22年前に神智学に出会い、その整合的で壮大精緻な体系に魅せられ、研究・啓蒙活動に入る。
現在は、神智学を引き継ぐ情報を伝えたアリス・ベイリーの『秘教治療』『秘教占星学』を中心に解読を進めており、古来のヨーガ哲学から最新のエネルギー医学まで、幅広い知識を駆使しての明快な解説によって、スピリチュアル界の健全化に尽力している。
著書に『秘教から科学へ』『人間理解の基礎としての神智学』『未来を開く教育者たち』（以上、コスモス・ライブラリー）、『智のフロンティア』『ホリスティック・リーディング（1・2）』（以上、ライフ137）、等。

●公式サイト：「エソテリック・サイエンス」
http://www.esotericscience.jp

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