【無料版】 vol.24 溝口 あゆか「トラウマとエネルギー医療の可能性」(2017/11月配信)
薬物中毒やアルコール依存症に関して、
かなりの割合で
原因がトラウマにあることは、
欧米のプラクティショナー間では
ほぼ共通の認識となっています。
しかし、まだ社会一般的には
不真面目とかだらしがないとか、
自分を律せない人という見方が
されることが多いでしょう。
しかし、歯が痛くてたまらないとき、
痛み止めが欲しいように、
心が痛い(トラウマのフラッシュバックなど)とき、
少しの間でもそれを感じないで済むように、
薬物やアルコールへの衝動が生まれます。
トラウマを神経学から見るものとして、
スティーブン・ポージェス博士の
「ポリヴェーガル理論」
がよく知られています。
(※自律神経の働きは、
トラウマとは、
過剰な交換神経(攻撃的になったり、躁状態になったりなど)
防衛、閉ざす原始的な神経(引きこもり、鬱など)
の状態のみとなり、
社会的な活動のための副交感神経が
正常に機能していないと見ます。
今、密かに夢想していることは、
この神経学の理論とエピジェネティックス
(※遺伝だけではなく、物理的な環境、食べ物、
そしてルパート・シェルドレイク博士の
形態場の理論などが総括され、
量子フィールドと遺伝子、神経学の
総合的な理解が進むことです。
つまり、トラウマで言えば、
量子フィールドにトラウマの情報
(ショック、思い、感情、光景、匂いなど)
が保持され、それが
細胞膜を通じて神経に影響を与え、
解除されない状態として見てみる、などです。
とりあえず現場では、この仮定に基づいて、
量子フィールドの情報を解除し、
新しい情報を刷り込むことで
きな結果を生み出しています。
トラウマへの理解が進むことで、
現場で複雑性トラウマ(愛着障害)や
鬱のセッションの進め方などが
以前よりも飛躍的に明確になりつつあり、
個人的にはワクワクしています。
溝口 あゆか(みぞぐち あゆか)
早稲田大学第一文学部美術史卒。
オープン・アウェアネス・ダイアローグ
https://ayukablog.wordpress.
一般社団法人ハートレジリエンス協会
http://heart-resilience.com/