エネルギー医学の最前線

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【無料版】 vol.22 根本 泰行「ポラック博士の『第四の水の相』(2)」(2017/10月配信)

 

 

前回の記事では、

 

ポラック博士が提唱している

 

『第四の水の相』について、

 

「基本的に液体であるけれども、

 

粘性がとても高く、

 

ハチミツのようにドロッとしている」と記しました。

 

 

 

 

さて、それではこの『第四の水の相』は

 

一体どこに観察されるのでしょうか。

 

 

 

実は日常的な光景として

 

極めてありふれた、

 

ガラスのコップ一杯の水の中にも含まれています。

 

 

 

ガラスの表面は水に濡れる性質があり、

 

この性質のことを「親水性」と言いますが、

 

親水性のガラス表面から

 

およそ0.1ミリ以内の領域は、

 

この『第四の水の相』で

 

満たされているのです。

 

 

従って、

 

コップの中の水全体の体積と比較すると、

 

ごくわずかの割合になります。

 

 

それ以外のほとんどの部分では、

 

水は通常の液体の水

 

-「バルクの水」と呼ばれます-

 

で占められています。

 

 

 

親水性のガラスの表面の近傍では、

 

水の構造が変化して、

 

「ハチミツのようにドロッと」

 

しているのです。

 

 

 

 

文字だけで説明するのは

 

少し難しいところがありますが、

 

『第四の水の相』は、

 

実は極めて薄い層

 

(ほぼ酸素原子一つ分の厚さの層)

 

が多数積み重なって作られているのです。

 

 

一つの層だけ、取り出してみると、

 

それは六角形の最小の単位構造が、

 

平面に敷き詰められた形になっています。

 

 

すなわち蜂の巣状の構造になっているのです。

 

 

 

この薄い層が10万層積み重なると、

 

ほぼ0.1ミリの厚さになります。

 

 

 

氷ではないので、結晶ではありませんが、

 

液体でありながら一種の結晶的な状態、

 

すなわち「液晶」状態になっている、

 

とも言えます。

 

 

 

そのため、普通の水よりは密度が高く、

 

粘性も高くて、「ドロッと」しているのです。

 

 

 

蜂の巣状の構造について、

 

もう少し詳しく説明しますと、

 

六角形の頂点には酸素原子が存在し、

 

6個の酸素原子によって、

 

最小単位の六角形の構造が形作られます。

 

 

2つの酸素原子で作られる、

 

一つの六角形の「辺」の中間地点には、

 

1つの水素原子が存在します。

 

 

 

以下、結果のみをお伝えしますが、

 

この『第四の水の相』の分子構造は、

 

水の構造として

 

常識となっているH2Oではなくて、

 

H3O2であることが分かります。

 

また電気的な性質を調べると、

 

マイナスの電荷を持っていることが分かります。

 

 

 

結果として

 

『第四の水の相』の分子構造は、

 

H3O2-(マイナス)

 

と記すことができます。

 

 

 

 

その一方で、

 

普通の液体の水である

 

「バルクの水」については、

 

H2O分子がたくさん存在しますが、

 

それに加えて、

 

H3O+(プラス)と記される

 

ヒドロニウム・イオンも存在します。

 

 

 

元々の水は中性、

 

すなわち+と-の電荷が釣り合っているので、

 

親水性の性質を持った表面の

 

近傍に形成されたH3O2-の数と

 

バルクの水の中で作られるH3O+の数は

 

同じになります。

 

 

 

従って、

 

電気的な性質について言えば、

 

親水性の表面に液体の水が接している場合、

 

表面から0.1ミリ以内の部分は電気的にマイナス、

 

それ以外の部分では電気的にプラスになります。

 

 

プラスの部分とマイナスの部分があるので、

 

水で「電池」が作られたと考えることができます。

 

 

 

 

 

 

根本 泰行(ねもと やすゆき)

 

合同会社オフィス・マサル・エモト代表。東京大学理学系研究科修了(理学博士)。
水が情報を記憶することを「結晶写真」という目に見える形で示した故・江本勝会長の著書『水からの伝言』と、故ジャック・ベンベニスト博士/ジェラルド・ポラック博士/リュック・モンタニエ博士などによって提案されている水に関する新しい科学的な理論との関係について、一般の人にも分かり易い形での講演を行ってきている。

http://www.masaru-emoto.net/jp/