【無料版】 vol.9 天外 伺朗「「無分別智医療」の時代へ」（2017/7月配信）
最近話題の
「バイブレーショナル（波動or振動）医学」、
「エネルギー医学」などの
ルーツをたどると、
約100年前にアメリカの医師、
アルバート・エイブラムス（1863-1924）
が開発した「ラジオニクス」と
称する医療法に行きつきます。
エイブラムスは、
「打診法（患者の身体をトントンと叩いて反射音で診断する）」
の名手でしたが、
患者に細菌や病理サンプルを押し付けると、
まるで病気になった時と同じように
打診音が変わること、
また、薬品を押し付けると、
それが効くかどうかが
打診音でわかることなどを発見しました。
このような現象を
「生体共鳴（バイオレゾナンス）」
と呼びます。
打診音が変わるということは、
人間は意識レベルでは
検知していなくても、
身体は細菌や病理サンプル、
薬品などがどういう影響を与えるのかを、
正確に把握していることを
示しています。
これを私は
「身体智」
と呼ぶことにしました。
「生体共鳴」も「身体智」も
科学的な説明は全くできません。
エイブラムスはさらに、
発信機のようなもので、
実際の細菌や病理サンプル、
薬品などを用いなくても
「生体共鳴」が測定できるように工夫して
「ラジオニクス」
という方法論を完成させ、
治療実績を上げたといいます。
ところが、
科学的な裏付けがないことから、
この方法論は当局により禁止され、
社会の表舞台からは抹殺されました。
逮捕劇もあり、
詐欺的事件も多数ありました。
「バイブレーショナル医学」というのは、
その復活です。
約40年前に、
「ラジオニクス」との関係を
ひた隠しにして、
あたかも量子力学を利用した
新しい医学であるかのように
匂わせて登場しました。
「生体共鳴」の検出方法は、
「打診法」から
「O－リングテスト」、
「ゼロサーチ」、
「無意識レベルの発汗（
などに進化しました。
素晴らしい画面表示をする
立派な機器がたくさん
発売されていますが、
動作の基本は「身体智」なので、
機器そのものは
ほとんど関与していません。
また、これらの医療、医療機器は、
どこからどう見ても
量子力学とは全く関係はなく、
詐欺的な説明が横行しています。
しかしながら、
中には著しい治療実績を
上げている方法論もあり、
科学的な説明ができないからといって
一概に排除はできません。
そこで私は、
「身体智」が仏教でいう
「無分別智」の一部である
との解釈のもとに、
「無分別智医療」
という呼び名をつくり、
科学的には説明できないが
有効な医療法、医療機器を
積極的に推進していきたい
と考えています。
もちろん、詐欺的なマーケティングは
厳しく糾弾していきます。
天外 伺朗（てんげ しろう）
本名：土井利忠。工学博士（東北大学）。名誉博士（
ホロトロピック・ネットワーク
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天外塾
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