【有料版】vol.49　神尾学　-13- 「『秘教治療』第2部「治療の基本的な必要条件」の構成」（2016/1月）

あけましておめでとうございます。

このメルマガ「エネルギー医学の最前線」は、1年前の1月に開始しましたので、発足して1年が経ったわけです。

執筆陣、それぞれに12回を書き終え、話もかなり深まってきたところで、今年も昨年以上に充実した内容をお届けいただけると思いますので、一層ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

私の原稿は、欧米を中心にした海外では「エネルギー医学の原点～原典」としてヒーリング～先端医療関係者の方々からバイブル的に扱われることもあるアリス・ベイリーの『秘教治療』（原著“Esoteric　Healing”）に特化して、現在はその全体の構成を7回に分けてお伝えしているところです。

前回までで上巻「第1部　病気の根本原因」の概略をお伝えしましたので、今月は下巻に入り、第2部と第3部まであるうちの、「第2部　治療の基本的な必要条件」を見てまいります。

まずは、全体の目次構成の中での位置づけを見てみましょう。

第1部　病気の根本原因

第2部　治療の基本的な必要条件
第五章　返還の過程
第六章　除去の技術
第七章　統合の過程

第3部　治療の根本法則

これだけ見て、第2部でおおよそ何が書いてあるか当てられた方がいたら、あなたは天才というよりは、霊能者でしょう。

私は『ホリスティック・リーディング』という簡単なテキストを作って、難解な書籍の解読の仕方を書いており、その中では「本の目次構成を十分に検討して、内容をまずは自分で推測してから読み始める」ことを勧めています。

それを書いたのには、神智学やアリス・ベイリーを解読する能力を多くの方に身につけていただきたい、という理由があったのですが、ここの第2部に関していうと、そういうアプローチを一切拒絶するようなタイトルのつけ方がなされています。

これだけではほとんど解読の手がかりが得られないので、章の下のレベルまで降ろして、構成を見てみましょう。

第五章　返還の過程
1　死の性質
2　返還の行為
3　重要な二つの疑問

第六章　除去の技術
死後すぐの活動
デヴァチャンの経験
治療の十番目の法則

第七章　統合の過程
融合の意義
魂のマインドの状態
パーソナリティーの想念形態の削除

第五章・第六章では、「死」という言葉が見られます。

実は、この第2部は、全体を通して「死」について語っているところだったのです。
それにしても最初に見た目次構成からは、まったく「死」の気配が感じられません。

… … …（以下略）

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神尾学（かみおまなぶ）

ホリスティックリーディング研究所所長
NPO法人日本ホリスティック医学協会　理事
東京大学工学部・教育学部、同大学院（体育学・健康教育学専攻）修了
各種身体文化および健康法・代替療法の研究・指導に携わる中で、22年前に神智学に出会い、その整合的で壮大精緻な体系に魅せられ、研究・啓蒙活動に入る。
現在は、神智学を引き継ぐ情報を伝えたアリス・ベイリーの『秘教治療』『秘教占星学』を中心に解読を進めており、古来のヨーガ哲学から最新のエネルギー医学まで、幅広い知識を駆使しての明快な解説によって、スピリチュアル界の健全化に尽力している。
著書に『秘教から科学へ』『人間理解の基礎としての神智学』『未来を開く教育者たち』（以上、コスモス・ライブラリー）、『智のフロンティア』『ホリスティック・リーディング（1・2）』（以上、ライフ137）、等。

●公式サイト：「エソテリック・サイエンス」
http://www.esotericscience.jp

●ブログ：「神尾学と学ぶ！スピリチュアルの王道」
http://ameblo.jp/spiken777/

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