【有料版】vol.19 降矢 英成 -5- 「spirit(霊性)とエネルギー」(2015/5月)
ホリスティック医学の基本的な視点であるbody-mind-spiritに沿って、エネルギーについての捉え方を概観してきましたが、いよいよ最後の「spirit(霊性)」になります。
実は、今までのbody、mindに比べて、このspirit(霊性)のほうが、エネルギーという視点がなじみやすい面があるのは、どちらも“物質ではない”という共通点から、ご納得いただきやすいのではないかと思います。
【 エネルギーの視点をmindからspiritへ 】
前回は、mindの領域として、心理学の中でエネルギー医学の視点を導入した「オルゴン理論」のライヒ、そしてそれを「バイオエナジェティクス(生体エネルギー)」まで拡張したアレキサンダー・ローウェンなどの先人たちを概観しました。
精神分析では異端となっていったライヒですが、このライヒは後世に多大な影響を及ぼしており、バイオエナジェティクスを提唱したローウェンは世に受け入れやすいことを重視した功績があるのに対し、心理学を専門としながらspirit領域の感性が強い弟子もいました。
オーラやサトルボディについても見えたことから、spiritを含めた視点であることを明示した「コアエナジェティクス」という名称を用いたのが、ジョン・ピエラコス医師です。ピエラコス医師は、ニューヨークでコアエナジェティクス研究所を創設しています。
そして、やがて、ヒーリングではつとに有名なバーバラ・アン・ブレナンと協力する関係になっていきます。このピエラコス医師が、幻肢(足がないのにあるかのように感じて悩む状態)の患者さんを診察した様子がブレナンの著書『癒しの光』(河出書房新社)に紹介されています。
………(以下略)
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